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「自然の法則とともに生きる」

たとえば自動車。「もうこれがなくては生活できない」というほどに切り離せないものであり、私たちはその恩恵を受けていますね。

この自動車は人間が開発したのに違いありませんが、そこに使われている理論・理屈というのは、決して人間が創ったものではありません。

 

 車輪の転がりや抵抗も、

 燃料が燃えることや空気との混合比率も、

 大きさの違う歯車で減速比を生み出すことも、 

 油圧ブレーキに使われているパスカルの原理も、

 排気ガスの無害化に使われている触媒との化学反応も、

 

…これらの理論・理屈はもともと自然の中に埋もれていた“事実”であり、人間はそれを見つけ、活用しているに過ぎません。

『これをこうすればこうなる』という自然の法則は、常に身の周りに存在しているのですが、普段はあまり意識しないものですね。

ほかにも自然の法則はたくさんありますね。

身の周りにあるはずの法則を意識して生きる生き方、意識せずに生きる生き方…どちらがいいですか。

意識すれば法則を味方にして、深く豊かな人生を送ることができるのではないでしょうか。

金剛禅では自然の法則のことを「ダーマ」と呼び、それを正中として行動できるよう修行します。

法則から外れた行動は、理(ことわり)が無い、すなわち『無理』ということになりますね。無理があるから、苦しんだり、悩んだりするんだよと、釈尊(仏陀)も説いています。

 

私たちの修行は、法則を見出し、それを実践できるようになることを目指すものです。そういう生き方ができれば、少々のことで悩んだり、苦しんだりすることはなくなり、結果的にしなやかで力強い人間になれる、ということです。

 

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