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ある日の法話
こないだ、「影響力のある人間になろう」という話をしました。そんな風に言われると、『何かすごい人にならなければいけない…』と身構えてしまうかもしれません。
しかし、そんなことはないのです。
自分が大好きな人のことを思い浮かべてみてください。両親や兄弟といった家族。大切な仲間や友達。恋人かもしれませんね。
どんな人も、一人しか思いつかない…ということはないと思います。自分が大好きな人、何人かいますね。
では、その大好きな人と会うとき、どんな気持ちになりますか?
嬉しいでしょう?楽しいでしょう?
きっと明るい気持ち、いい気持ちになるはずです。
これが影響力なんです。
では、あなた自身のことを大好きだと言ってくれる人、どれくらい思い浮かびますか?
その人たちは、あなたを見て嬉しい気持ち・楽しい気持ちになる人たちです。
あなた自身のことを大好きだと言ってくれる人がいる限り、あなたはその人にとって影響力のある存在だということです。
道場で学ぶ礼儀や作法、教えや技術、そのどれもが”誰かに好きになってもらえる自分を創る修行”なのです。
人に好かれ、大切にされる人間になること。これが影響力を持つ第一歩なのです。
では、「自分が大好きな人」と「自分のことを大好きだと言ってくれる人」の数、どちらが多いですか?
この数、せめて同数にしたいですよね。
沢山の人からいい影響を与えてもらったら、できれば、それ以上に多くの人へいい影響を与えたいと思いませんか。
そういう人が増えて、その輪が広がっていくと、みんながいい影響を与え合って、心がポカポカする温かい世の中が出来てくる。これが僕たちの「金剛禅運動」なのです。おお
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